今は電子書籍があったり動画があったりで、スマホやタブレットパソコンなどからお手軽に情報を見ることができる。
それはそれとして、本は本でいいものだと思っている人も少なくない。
書店を覗き見るのもなかなかいいけれど、図書館もたまにはいいものです。
図書館には図書館の利用しやすさや、空気の違いみたいなのがあります。
今回は、図書館の活用方法や、選択肢を広げるコツのお話です。
図書館のメリット
地域による差はありますので、お住まいの図書館の利用方法はチェックしてみてくださいね。
特に貸出冊数はかなり差があります。東京都内でも区によって数に開きがあります。
予約によるキープを活用する
図書館の蔵書検索のウェブサイトがあります。
そこで、図書カードとメールアドレス、パスワードを設定してログインすれば、
予約したい本の申請や、ブックマーク的にストックできる予約かごなどの機能があってキープができる。
もちろん他に予約している人がたくさんいる場合はあるので、その場合は順番が回ってきたら登録してあるメールアドレスに連絡が来ることになる。
読みたい本がたくさんある場合や、普段手に取らないタイプの本を探している時など、
急ぎでない本をとりあえずここにキープしておくという使い方ができます。
普段手に取らない本を受け取れる
本の場合、検索でも、実際に図書館の中に訪れた時もそうなのですが、
最初から自分の探したいものがあったり、目についた本の背表紙を手に取ることにはなる。
本屋と違って、年数の経ったの本もあったりするのと、無料であるという点で、普段書店では手に取らない本を手にする可能性はあると思う。
違った形の出会いの可能性がそこにある。
本が好きならそれだけで楽しい
本が好きな人だったら、図書館の空気自体が好きという方も多いかもしれません。
静かで、椅子や机があって、各々がパラパラ読んでいたりするあの感じ。
集中して勉強したり作業したりできる場としても活用できるということで、あの場の空気自体が好きと言える方にはいい場です。
夏場は本を読みながらクーラーの中
真夏でも真冬でも空調が効いているので快適に過ごすことができます。
例えば、真夏に家のクーラーとかが壊れてしまって、修理待ちまで死にかねないとか…そういうちょっとやむない事情の時に、お金のかからない一時的な避難場所の選択肢になり得ます。
特に夏場に関して言えば、開館時間が一番暑い時間帯に開いていることになるので、その間大人しく勉強できるゾーンに行ったり、本を読んだりして快適で有意義な避難ができます。
書物による調べものの場合は職員さんに訊ける
調べ物が具体的にあったり、こういう内容の本はどこかと職員さんに尋ねるリファレンスの機能を利用することもできる。
最近ではネットで調べられることも多いのですが、特に地元に関する資料なんかは、地元の図書館に当たるっていうのはなかなか悪くないんじゃないかと思います。
使い方
目当てがあるならスムーズに:予約して受け取るだけ
図書館の活用について、シンプルに素早く利用できるやり方としては、
欲しい本をネットで予約をしておいて、予約した本が届いたら受け取る方法が楽ちんです。
貸出のカウンターでカードを出すだけなので特に何か言わなくてOK。
そして読み終わったらパッと返せる。
返す時も、窓口に職員さんを探したり、カードを提示する必要もない。
本だけすっと台に置いて去っていくこともできたりする。
とにかくスムーズかつ、人見知りな方の使い方としてオススメな方法です。
一分野掘り下げたいなら居座ってみる
特定の分野で一つ掘り下げたい所があるのであれば、そのコーナーに対して居座って片っ端から読むという手もありです。
書店でこういう居座り戦法をするのは売り物だからちょっと抵抗があるかもしれないけれども、図書館だったら元より借りられる品ですし、椅子もあるしというところで快適にできます。
絵本・児童書コーナーも楽しい
絵本・児童書のコーナーも時にはなかなか立ち寄ってみると楽しいものがあります。
絵本に関心ある人にとっては、たくさんめくれて面白いですし、
科学の本、動物の本、社会の本などの何かしらの分野の方に対して、子供向けに分かりやすく書いているタイプの本がある。
読むのが大人であっても、小学校高学年向けくらいの本が入門書として実はかなり便利だったりします。
図書館の活用tipsあれこれ
県外でも利用カードが作れる
職場が県をまたいでいる場合でも、実は県外在住者でも利用カードというものが作れます。
身分証などの書類が必要であり、
更新も場所によって2年や3年くらいであることが多いようです。
この辺りのルールは地域差があるようなので、調べてみたり、尋ねてみたりするといいと思います。
職場は東京都なんだけど、お住まいは千葉。
職場の近くに図書館があって、外回りの時に予約図書を引き取ったりできる。
また、地元の図書館は遠かったり、帰る頃には図書館が閉まる時間になっていて、
返すぶんにはまだいいけど、借りるのがちょっと土日じゃないと難しい…。
なんていう場合には、県外の利用カードを作るのがオススメです。
寄贈もカンタンにできる
本の寄贈っていうのが意外と簡単にできます。
読まなくなった本は、ブックオフなど古書リサイクルに出したりするかと思います。
でも数が少ないのにそんなわざわざリサイクル持ってくのもめんどくさいなっていう時に、実は図書館に寄贈できるという選択肢もあったりします。
また、寄贈とは別に、使わなくなった本を棚に置いて、「欲しい人は好きに持って行っていいコーナー」みたいなのが設けられている図書館もあります。
当然ながら何でもかんでも置いていっていうわけではなく、置いていった冊数を記入する場所があったりする。そういうルールは守ること。
寄贈をするにあたっては、図書館の職員さんにも本を寄贈したいと伝えて本を渡すことになりますが、寄贈したものが誰であるかという部分は匿名でもいいと伝えると結構スムーズだったりします。
(私が匿名でしか寄贈したことがないからですが。匿名ではない場合、何か記入したりすることになると思います)
あとはその後の本の取り扱いに関して。
どのように利用されるかは図書館側の判断になるので、渡した本すべてが貸出図書になるとは限らない。
そういった点などの留意点なども同意する必要がある。
新しく人気な予約待ちの冊数が多いような本などを、寄贈すると喜ばれるんじゃないかなと思います。
図書館・リサイクルショップの著者にお金が入らない問題のこと
ちなみに…。本を寄贈するなり、図書館を利用すること自体に対して、それとリサイクルもですが、
著者にお金が入らない問題はどうしてもあるわけでして。
書き手としては悩ましいところで、切実な問題ではあるよなとは本当思います。
だからこそ、さまざまなメリットから自分で電子書籍出版する選択肢が増えたのは非常によくわかるところです。
これに関して、図書館の場合において言ってしまえば、図書館で借りようと思ってる人はまずその本買おうとは思っていない方が多いと思います。
予約待ちの人数がものすごく人気の時は100や200人超えてたりすることもあるのですが、
それだけ待ってもいいぐらい優先度が高くなかったり、買わなくていいかっていう層です。
そもそも買うお客様の層ではないっていう風に思っていただけると、ひとつ気にしないで済むのかなって思ったりはします。
逆に、買う予定のなかった層が「これいい本じゃないか」と広めてくれたりするボーナスポイントになったみたいな気持ちだと気楽感じられそうですね。
おわりに
自分の生活に合わせた利用をしたり、読みたい本を取り寄せたり、パラっと見たり。
あるいはその時の気分で訪れる空間の選択肢として図書館というのも時にはいいんじゃないかと思います。
ふらっと立ち寄ってみて、何気なく普段手に取らないような本を手にするような、そういう瞬間もまた図書館らしさがあっていいなと思いますよ。