「欲しいものリスト・やりたいことリスト」とは逆に、「いらないもの・やらないこと」をリストアップするという考え方もあります。
欲しいものリストを作ったことある人はいるかもしれないけれど、あえて自分の好まないもの・望まないものを書き出してみると、どういう利点があるのか。今回はそんな「いらないもの・やらないことリスト」についてのお話です。
やるメリット
「いらないもの・やらないことリスト」を作ることに何のメリットがあるか。
なんといってもまずはこれでしょうか。
・一つの指針になる
一度これと決めたからといって、必ずしも「絶対にやらない」と守るべき条約として作るのとはまたちょっと違う。
そういった、「自分にとっての約束リスト」みたいなものを作るのも、まあそれはそれで良いのですが。
絵を描く場合においても、ある程度使う色は決めておいた方がまとまりはよくなります。
果物オレンジの絵を書こうと決めて、葉っぱの緑や黄色とオレンジのグラデーションを入れようと使いたい色を決める一方で、「じゃあ紫色は入れないようにしよう」と使わない色を決めるようなこと。
またある時に、そのやりたくないことを超えてでもチャレンジしてみたいものが出てくる可能性があります。
やりたくないと思っていたものを上回る何か。
それが分かれば、改めてそれは取り組むべき価値のあることだと感じることができるのではないでしょうか。
自分にとっての絶対にやりたくない・いらないものは何か?
実は個人差はすごくあるので、こんなの当たり前ではと思わないでやるとよい
リストアップする前から、「こんなの誰だってやりたくないに決まってるだろう」という考えで面倒に感じてしまうこともあるかもしれません。
わざわざ書かなくても、こんなことを誰もしたくないでしょうと思っている。
しかし、意外とそうでもないかもしれない。
試しに他の人と見比べてみたり、他の人の書いたいらないもの・やらないことリストを見てみると自分にとって大したことじゃないものを物でもリスト内に入っていたりすることが結構ある。
「私もこれはやりたくないな」
「いや、これはさほどでもないんですけど…」
なので、そんなの当たり前だと思わないでやってみるのはいいと思います。
例)やりたくない:残業の理由さまざま
なんとなくで書く場合、残業というワードは出てくるかなーと思うのですが、それも理由はさまざまでしょう。
などなど理由は色々あります。
逆に残業OKな人ももちろんいます。
フリーランスや自営業の方は自分の仕事を自分の采配で決めているので、残業という観点自体がないかもしれません。
普通の会社員よりもオーバーワークをしながら、でもやりがいを感じながら進めていることができていれば、「残業って何だっけ?」「そういえばしばらく考えたことなかったなぁ」くらいのものかもしれませんね。
「自分の思う、一般的な観点ではこうだろう」というのが意外と当てはまらない。
なので、1回書き出してみる。
可能であれば、理由も考えて、改めて書いてみる。
そうすることで見えてくるものもあるかもしれない。
注意:消去法で選ばないこと。
やりたくないを回避するより、やりたいで選んだ方が楽しい
やりたくないリストの注意点がひとつあります。
この作ったリストを参考に、消去法で選ぶようなことにはならないようにした方がよいです。
「やりたくないことを回避していく」
マイナスをゼロにする考えよりも、
「やりたいからやる」
ゼロをプラスにする考え方や生き方の方がきっと楽しいし満足感がある。
やらないことをリストはあくまで自分にとっての最低ライン。
自分自身が喜ぶ、やりたいことをたくさんやらせてあげること。
先の未来にやりたくないことリストを見返した時に、「そういえばこんなこと考えてたっけな~」ぐらいになっていたら、素敵な人生を送れていることになるのではないでしょうか。
おわりに:自分の軸から離れた場所を明確にすると迷わない
人それぞれ好みややりたいことを方針は全く違う。
それを決めるのは、やはり本人だけであり、それが自分だけの軸。
時に人からの影響や情報でブレて揺れることは当然あるかもしれない。
それによって良い発展をすれば、それはとてもいい化学変化です。
一方で、そのブレが起きたとしても、触ることもないほど離れた位置というのを明確にしておくことには意味がある。
「ここまで来たらもう違う」と軌道修正ができるから、知らず知らず変な方向に行かないようになります。
自分がより生きやすくするための参考として、何から離れて生きたいかをリストアップすると、いい指針になって楽になるヒントになってくれます。