怒りは燃料とは言うが、どう活用すればいいのか?
感情は自然に湧いてくるもの。
ロボットではないので、なかなか自分の意思で完璧に制御しきれるものではない。
特にその中でも、扱いに困るのが「怒り」かもしれません。
よく、怒りの感情は燃料になると言われることがありますが、
実際のところ、どう活用していたらいいのか、いまいち分からない…。
今回は、そんな怒りという感情に対して、活用法を考えたり、どう受け止めていいかのコツの話です。
怒りの理由を違う言葉で言い換えてみる
怒りが湧いた時は、どんな気持ちになるか。
ストレスという面で見ても、怒りとはあまり抱きたい感情ではないですね。
怒りが湧いてくる状態に対して、「腹立つ」「むかつく」以外に別の言葉で置き換えてみると、もっとその感情の理由が分かりやすくなるのではないかと思いました。
怒り。その理由とは、
「変える必要がある」
あるいは
「その場にいたくない」
「変える必要がある」「その場にいたくない」というサイン
自分に対して怒りが湧いた時
多くの場合、自分の存在そのものに怒るというよりは何か理由があるように思えます。
「至らない自分でいたくない」
悔しさをバネにするという状態。
改善点を見つけるためにも、自分の何に対して怒っているのかは一段掘り下げたいところです。
他人に対して怒りを覚えた場合
すぐに殴りかかるわけにもいかないので、ちょっと一旦冷静になる必要はあります。
他人に対して怒りを抱いたなら、何に対して怒ったのかについても見つめ直す。
特に欠点や短所が目に付いた時は、自分自身にも当てはまることがないだろうかと見直すきっかけにもなり得ます。
相手に殴りかかる前に、相手の何に怒ったのかはしっかり理解しておきたいところです。
仕事など、何かの状況で怒りを覚えた時
やはりここでもその仕事の「どこの部分に」腹が立ったのかは見極めたい。
そこに、変えなければならない何かがある。
そう考えれば苛立ちはよい改善チャンスのヒントです。
職場やそこにいる方々自体に対してもう苛立ちが収まらない場合は、その場所から卒業する良い時期なのかもしれません。
あるいは身体が休息を欲して仕方がないがゆえの大暴れかもしれない。
ひとまず、抱いた怒りをサインとして、「自分はそう思っているんだな」と理解する。
そして、じゃあ次はどう振る舞うか、どう判断するかを決めていけばいい。
あくまでも直接殴りかかるわけにはいかないので!
自分の本心を知るきっかけにもなる怒り
時には、自分が何に対してそんなに怒っているのがわからなかったり、そんな怒るようなことじゃないのに何でこんなに怒っているんだろうと、自分でも客観的にびっくりしてしまうような時もあるかもしれません。
そういう自分の感情が自分で分からない時こそ、一つの指針として判断材料にするのもいいのかもしれません。
おわりに
怒りを燃料として活用する場合とは、ロケットの推進力のように、自分にとって納得のいかない状況をから抜け出すため。
何かしら動かなければならないのであれば、そのためのパワーが必要になります。
そう考えると、しょんぼりとした悲しみや、ぐるぐると停滞した悩みなどと違って、勢いと熱量のある怒りという感情が湧くのは理にかなっているように思えます。
怒りはぶつけてやりたい感情ですが、実際にぶつけるべき先があるということです。
とはいえ怒った時というのは、なかなかストレスを感じる、コントロールの難しい感情ではあります。
自分を不用意に傷つけてしまう前に、本来向けるべき先があるならどこだ! と探して、これを活力にいい状況に持っていきたいですね。