新しく何かをしようと思った時、いい習慣にしたくて続けようとしてる時。
とても新鮮で眩しい気持ちがあるけれど、ちょっと億劫な部分もあったりする。
面倒な気持ちが出てきてしまったら?
今回はその気持ちの因数分解。
そんな時はモチベーションの種類を見直してみようというお話です。
そもそも潜在意識は新しいことが苦手である
そもそも人間の潜在意識は変化を嫌っているという説があります。
「現状維持メカニズム」
これは防衛本能の一種で、
生き物として危険を避ける本能的なものです。
「行ったことのない場所には危ない外敵がいるかもしれない。怪我するかもしれない…」そう考えるわけです。
潜在意識のその働き自体は悪いものではないですが、
よい変化を起こしたいときにちょっと妨げになってしまうこともしばしばです。
そのため、まずは『新しくよい習慣を身につけようと思っても、
なかなか定着しないのは仕方がないことだ』と知っておくのが大事。
そうすることで達成できなかったことで自分自身を責めなくていいようになります。
本能じゃあしょうがない。
3日坊主でも自分を責めることはないのだ。
定着しないのだから仕方がないではなく、
じゃあ元々定着しにくいものだと知った上で、
工夫をしていくのが負担なく効果を得られるやり方になります。
定着しない原因がモチベーションにある気がしたら、動機を見直してみる
1.やってみたくてワクワクしていること
まず始める1つは、はじめること自体がすごくワクワクして楽しいこと。
新しくはじめた趣味、新作の本、軽い運動でも、片づけだって、ワクワクするならなんでもOK。
これはもうプレッシャーも何もなく、ただただやってみたい・楽しそうという気持ちがいっぱいになっています。
慣れれば新鮮な楽しさは少し失せてしまうかもしれないけれど、
はじめての時期だけ味わえるワクワクをいっぱい味わうことができる。
動機を見返さずとも、行為自体が楽しめている状態です。
この状態では全く心理的なハードルのないことだと言えるでしょう。
理想的なテンションですし、何よりこの時は気分が乗っているのでいつもよりいっぱい取り組んでも流れに乗りやすいので、自分が今いい状態なのだと気づくのも大事ですね。
2.便利だからやってみたいこと
2つ目は 便利だからやってみたいこと。
これを習得したらすごく便利になるから、新しく導入しようということ。
今までのやり方を変えてみようといったこと。
今までのやり方を変えることになるので、最初はちょっと不便に感じたりするけれど、
慣れていけば以前よりももっとスムーズになるそういう見込みがある場合ですね。
現在の私の場合だと、音声入力での文章作成がそうですね。
元々文字を書くこと自体苦ではなく、スピードにもそこまで悩んでいたわけではない。
平均速度から見て早いのか遅いのかは分からないですがあまり問題視はしていなかった。
私は手を動かす作業が多いので、文章を書いている間他のことをできないかなと思いまして。
だったら手を動かす別のことをしている間に、口を動かすことで手の負担を減らすのはいいかなと思ったのです。
この場合は、将来こうしたい! というメリットがはっきりと見えているので、面倒を感じても慣れるまでやっていきましょうというところでどうにか進めていけます。
先のメリットを思い描いて、それが得られた自分にワクワクする気持ちがあります。
思っていた結果が得られなくても、ゴールがはっきりしている分、続けるかどうやり方を変えるかを決めやすいはず。
結果がどう転んでも、試みで得た経験は糧になっていることでしょう。
3.必要だからやるべきこと
3つ目はモチベーションが全くない場合。
素直に言ってしまえば「やりたくない」とさえ思っている。
今やるべきことで必要なことなんだけど、とにかく取り掛かるのが億劫だというものに関して。
2つ目とちょっと似ているけど、2つ目よりももっと気持ちのハードルが高く、
「やるべき」だと義務感にとらわれて辛い感じになってしまっている状態のものを指すと思ってください。
じゃあこの場合はどうしたらいいのか。
1回しっかり見直してみるのが良いのかもしれません。
それは自分の本心と向き合うことでもあり、時に非常に難しいことであったりもしますが、再確認です。
もちろん、なにかしらのメリットがあるから取り組もうとしているはず。
或いはメリットどころかテストや会社の制度での資格習得のように強制的にやってきたものかもしれません。
ちょっと自分の本心に立ち返ってみて、やるならばその上で決意する。
さぁやるぞと覚悟を決めてやる。
自分自身との約束事ということですね。
逆に徹底的に逃げるのが回答になる人もいるかもしれません。
いずれにせよ、しんどい気持ちの発想の転換に関してはまた別のコツはあるでしょうけれども、
とりあえずこの場合は一度スタートの部分から最初にやろうと思ったその理由と気持ちを振り返ってみるところから試すといいでしょう。
継続は力なり
習慣に関する書籍を読んだ中で特に好きだなと思った言葉があります。
『三日坊主を繰り返す』
三日坊主になってしまっても、それであぁできなかったと 止めないでいい。
また始めていい。
それでまた3日坊主になってもいい。
例えば日記は3日分しか続かなくても1日空けてまたやっていい。
2回目の三日坊主は3日×2回で6日分行ったということになる。
何度途中でやめても、回数を重ねていた分はちゃんと積み重ねになっている。
途切れ途切れでも重なった部分は 確かに自分の中の力になっていく。
あまり出来なかった自分を責めずに続けていくことがいい。
この考え方は好きだなと感じた言葉です。
完璧主義はいったん置いておいて、できるだけ自分の心をラクにして、いい習慣を作り上げていきたいですね。