『絵を描く仕事で成功するテクニック ルーミスの体験に基づく「光とカゲ」や「パース」から学ぶ』感想とよかったところ

読書

本の概要

絵仕事のテクニック、ではなく基礎画力向上の内容。
成功するっていう言葉は社会的名声とかそういうものではなくて、「いい絵が描けるよ」という点ですね。
そこすごくタイトルで誤解しそう。

でも内容自体はパースの作例のわかりやすい本だと思いました。

この本のよいところ

パースの作例がわかりやすい

なんといってもパースの作例が豊富で非常にわかりやすいです。

多くの絵に関する教本に載っている、
箱を利用したパースの一点透視、二点透視、三点透視…。

それが家の形ならどうなるか?
坂道ならどうなるか?
傾いた船なら?
鏡に映った場合は?
人間が同じ画面に遠近様々な位置にいるなら?

自分が書きたい画面に対しての参考資料が探しやすい。
パースの基礎知識はあれど、自分が描きたいものに対してじゃあその二点透視なりに三点透視なり、具体的にどう当てはめていったらいいのかがわからない…。
そういうことって結構あるように思えます。

光と影、落ち影のパースもわかりやすい

またパースの強いと書きましたが、影がどういう位置に落ちるのかもかなり豊富に描いてあります。

この本だと作例が非常に豊富なので、自分の絵に書きたい絵に対しての応用が利きやすい。
想像がしやすいんじゃないかなと。
そういった意味でも、パースの参考や処方箋に良い本だと思います。

クロッキーがたくさん

クロッキーの作例も多いです。
風景も様々な衣装を着たいろんな角度、ポーズもスケッチが多い。

1冊でさまざま参考できる資料としてはちょうどいいかもしれません。

感想

タイトルで誤解しそうという危惧?がちょっとあります。
買う方はちゃんといくらか中を見るとは思いますが。
売れるためっぽいタイトルをつけられていて、何の本かが分かりにくくなってしまっているタイプのタイトルだと思いました。

翻訳された本で原文のタイトルの方がよほど好きなんだ好きで的確なんだけどな、と感じることがしばしばあるので、個人的にはこういうタイトル付けには不満があります。

…なんて、書きましたが、この本 元は「サクセスフル ドローイング」だそうなので…むしろ直訳ですね!

はじめに書いたように、絵を描く仕事のテクニックというよりは基礎画力に関する本です。
Amazonのサンプル画像がかなり豊富で本の内容が把握しやすいので見てみるとどんな本かがわかりやすいかと思います。

でも実際に絵を描くときに、パース関連や落ちる影の位置などのリファレンスにはしっかり活用できそうな本だなと感じました。


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