アトピーの経験談とよもやま話

セルフケア

度々このブログではアレルギーに関する話をしています。
アレルギーに関する話や食べ物の話題が出てきますが、これを書いている人は幼少期からアトピーがありました。
今現在は軽減されまして、快適に過ごすことができています。

今まさにアトピーで辛い思いをしている人もいるでしょうし、どうやって直したかを分からないという人もいることでしょう。
具体的な治療法の話をできる専門家ではないのですが、自分がどのような試みをしてきたの話を今回はしていこうかなと思います。

これを書いている人のアトピー歴と経緯

まずは大まかな経緯について。
さすがに赤ちゃんの頃は記憶にないですが、親の話によるとほぼほぼ生まれつきのアトピーがあったとのこと。
幼稚園ぐらいの頃には膝や肘の裏側に肌荒れやかさぶたができていた記憶があります。

一気に悪化したのは中学校に入ってから。
この時に顔に思いっきり出ました。
病院の皮膚科に通院したり、ステロイドを湿布したり、顔面包帯のミイラになったりなどのちょっと辛い時期となっています。

中高校卒業後に一旦楽になります。
この辺りは精神的な面もあるかもしれませんね。
ただこの時点で、中学校の頃のステロイド使っていた時よりも大幅な悪化を1度経験しています。
この時はぐじゅぐじゅの汁が出たり、肌が赤黒く紫色になったのでゾンビ期としています。
けれど、そんなことを言えるぐらいには、案外と精神的に余裕がありました。
また病院の通院自体はもうすでに止めています。

以降はそこまで強い悪化をするわけではないけれども、肌の治りが悪いといった具合。
1度汗をかいてひっかいてしまったり、洗いものの洗剤などで手が荒れたりすると治りが悪い。
そういった状態がしばらく続き、あるときから徐々に楽になり今に至るという流れになっています。
人生で生きてきた時間を考えてみれば、かなり早いうちにもう病院には頼れないと見切りをつけた形になります。

血液検査でわからない、薬の副作用、原因特定不可

そもそもアトピーという言葉自体がなんだかよくわからないという、そういうニュアンスがあるそうです。えぇ…。
治すために病院に行ってもまあ治してくれるわけでもない。
病気を治すのは本人であって、医者はその手助けだという考え方自体は元々あったのですが、
それにしたって原因がわからないと言われてしまえば、もうどうしようもないです。

最終的に決定打となったのが、
元々副作用があるとわかっていたステロイドですが、塗った瞬間に皮膚が熱をもってもうつけていられなくなったんですね。
なので、すぐに洗い流して、もうこれは薬は使えないなとなりました。
であれば病院に行くメリットはないですので、以降は諦めて別の方法でとしました。

これ以前からも、様々なサプリメントであったり、食事であったり、何かしら試みではしていました。これは未成年時のことなので、主に親が試してくれたものですね。
けれどサプリメントの類では改善した自覚を感じたことはあまりありませんでした。

また、サプリメントというもの自体に対しても疑問を抱いてまして。
「健康維持をするためにずっと飲み続けなければならない」というのは自由ではないなと。

ましてや当時は子供ですし、経済的に自分で買い続けられるわけではない。商品がいつまでも存在するとも限らない。
それも踏まえて、サプリメントをずっと飲み続ける形で改善しようという選択肢もなかったのです。

軽減期とその理由

具体的にはどのように軽減がされたのか。
非常に気になるところだと思います。

高校卒業の時点で一旦軽減された。この理由として考えられるものは、一つは単純にストレスからの解放。
もう一つは学校給食ではなくて、自分で食べ物の内容と分量を選ぶことができるようになった点です。

私が通っていた学校は、高校まで給食があるタイプの学校でした。
原則好き嫌いで全部減らすってのはナシ。多少減らしておくのはアリ。
それでも食べ切れずに掃除の時間まで残るタイプです。これ結構食事が罰になる子もいそうなのでキツイと思います。

病院で血液検査にひっかからなかったからといって、必ずしもアレルギーが0かと言ったらそんなことはないわけです。
アレルギーという目線以外でも、個々の体質によって合う食べものってあると思います。
そこのカバーができないのが給食です。作る側もご苦労様なのですが。

栄養バランスを取ったメニューという名目で、逆にちょっと体に合わない食べ物も食べていた。
これは持病が治りにくいひとつの理由になり得ます。

そしてだいぶ改善された理由の本命の一つ。
食生活の改善と、詳細なアレルギー反応についてが判明したからです。

アレルギーの反応血液検査に関して、過去に受けた時より何十年も経っていますので、技術も進歩してより精度が高くなっていることだと思います。そうだといいな。ほんとに。
けれど私が人伝に知って、行った検査では電磁波による測定行うものです。
個人の診療医で、お医者さんではあるけれど、その検査に関しては保険がきかないタイプのものです。
この話とは別ですが、アーユルヴェーダの医療マッサージに通っていた時期もありまして、それもお医者さんだけど保険はきかないメニュー。そういう具合ですね。

この検査では、100種類以上の多数の項目…食べ物からハウスダスト、動物アレルギーなどかなり細かい分類で、どれがダメなのか、その度合いもわかる。
実際に、これで測定してみて覚えのあるものが多かったのです。

・過去にピンポイントで食べ過ぎていた記憶のあるもの。
・なんとなく苦手で食べたくなかったもの。
・一般的においしいとされるものだけど、自分は食べてみておいしいと感じなかったもの。

自分の感覚でわかるなと感じる点と、数値で細かく結果が出ることで、かなり信憑性があると感じました。

また、その後は診療所にも何度か行きまして。
2回目以降の測定では、減らすべき食べものの頻度を減らすことで身体の抵抗力が戻ってきて、他のアレルギーも徐々に軽減されていったという結果も出ました。
これで安心して無理なく食生活の改善をして、身体がより元気になったといったところです。

アトピーで辛かったこと

辛いところと気持ちの切り替える考え方について。

・アトピーの何が辛いって
1.いつ治るか分からない
2.どう治したらいいか分からない
3.原因が分からない

純粋に身体の不快感、痛みや痒みなどもまあそうなのですが。

先が見えにくいというのが困ったところですね。
風邪などと違って、3日ぐらいに寝ていればどうにかなるみたいな短期的なものではないので「いつ治るんだー」となかなか気持ちを保ち続けるのが難しいと思います。

また、私の場合は自分の皮膚の粉の不快感に対して、じわじわ気になってしまうタイプでした。
これが何かしらに没頭して忘れることができるタイプの人だと、多少肌に何か出ていても忘れて作業に没頭し、そしてその分ひっかいて悪化させることなく過ごすことができたりするのかもしれません。
私はかなり引っ掻いて悪化させるタイプでした。バリバリしてました。

アトピーで知ったこと

痛いよりかゆいの方が強い

これはちょっと症状の感じ方、体感の話にはなりますが。
どうも痛みよりもかゆみの方が強く感じるようで。
引っ掻いている最中は本当に痛みよりもかゆみの方が優先されているのか、こんなに爪立てたら痛いでしょ!って自分でも思えるぐらい引っ掻いても全然痛くないのですよね。

むしろ痛くなりはじめるのって、治りかけてる時だと感じました。
なので、そういう時は痛いけど、よっしゃ治ってきたな再生力と思ってました。

逆にそういうの何度か繰り返してきて、感覚や肌の質感から、この状態からしばらくするとあの治りはじめる時期だとかそういうのがだんだんわかるようになってきました。

【皮膚の治りがいい時期】
・熱を出した時(39度で寝込んだ時、かなり急速に肌が治癒しました)
・新月
・夏場(乾燥肌だったため)
・1食ぐらい抜いた後

慣れたくないことだと言えばそうなのですが、何事も経験で熟達していくものはありますね!

かゆさにも微妙な違いがある感じがする

これは少々わかりにくい話になりますが、かゆみにもある程度種類というものがあるような感じがしました。
自分自身の体感を観察していて気づいたのですが、どうにも自分に合わない食べ物を食べて痒くなった時の感じと、なんか気になって触ってたらちょっと痒くなった時の感じって、明確に痒みの度合いが全然違うんですね。
食べものの方は食べて少し後から、そして抗いがたい強さで来ます。
具体的には甘いものによる急激な血糖値の上がり下がりによるかゆみの方がかなり強いですね。なかなか抗い難いものがあります。

この辺りは、そもそも自分のアレルギーが何に対して反応してるがが判明してから、ようやく気づいたものになっています。
幼少からずっと皮膚が炎症を起こして荒れている状態だったので、細かい変化になんて気づけませんでした。

考え方の話

多くの人に親切にしてもらってきた

当然、本人としては辛くなかなか大変なことです。
ただアトピーや皮膚病などは見てわかる不調なので、結構不憫に思ってか声をかけてくれる人がいた経験は少なからずあるのではないかと思います。

本当に今まで見ず知らずの人を含めて、多くの人に何かしらの親切をしてもらってきたなと思っています。

「私も昔そうだったけど、今は良くなったから希望を持ってね」と勇気づけてくれた方。
「自分の場合は乳製品やめたら良くなった」というアドバイスを言ってくれた方。
ご本人的によかった化粧品を分けてくれた方など、いろんな方がいらっしゃいましたね。
貰った化粧品ちょっと申し訳ないんですけど、扱ったりはしていないのですが、気持ちはありがたくといったところです。

これに限らず本当にいろいろいろ、いろんな形での親切をいただいてきました。
人によって言えること、受け取れることは異なると思います。
受け取れないものでも申し訳なく思うよりも、お気持ちはありがたくでしたね。体質はひとそれぞれでしゃーなしというものなので。

同情されたくないと思う方にとっては、こういうのは逆に辛いのかもしれないのですが、
私はあまりそういう感じ方はしなかった方なので、やさしい人はいっぱいいるなぁと思ってました。

病気であることのメリット?

ここではちょっと苦しんでいる本人的には信じたくない話かもしれませんが、
「病気であること自体にメリットがある」という考え方もあります。
ノートに書き出してみるとわかるのですが、病気であることに対して案外と恩恵ってあったりするんですよね。

・病気を理由にしてサボることができる
・やりたくないことをやらなくていい理由になる
・恐れから逃れるため
・余計な・興味のない、しなくていいことをしなくてよかった

怖がりな人にとっては、やらなくていい理由に病気が都合よかったりする。
私の場合ですと、病気を理由にしてやりたくないことをやらなくてよかったというのがあります。

心の感じ方から病気を改善していくアプローチもあると思います。
やってみる場合には、自分に対する問いかけとして、この病気を持つことにどんなメリットがあったんだろうという方向からも考えて書き出してみるのもいいと思います。

親は申し訳なく思っていたみたいだけど、子供としては気にしてなかったよ

親の立場からすれば、自分の子供が辛そうにしていることに責任感じてしまったり、かわいそうだと思ってしまったりするようで、自分の母親はいくらか気にはしていたようです。
でも根が朗らかなお人なので、そんなに深刻な感じではないのですが。

もちろん、ここの感じ方は人によると思うのですが…。
子供の立場からすると、親を責める気持ちは全くなかったです。
治すためにかなり色んな事をしてくれたなと思っています。

おわりに

さまざま経緯を交えつつのお話でした。
しんどいので悪くなっていると思いがちではありますが、そもそも病気自体が一種の警報装置や浄化反応みたいなものでもあります。
表面的な症状の根っこに、生活習慣や考え方などの理由があるかもしれない。
少しでも楽に、いい方向に向かえたら何よりですね。

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