人の話を聞いちゃう・忘れにくいタイプがいる
人の話を聞くことは、一般的に美徳とされていることだと思います。
人の話をちゃんと聞ける人。あるいは、聞いたことを忘れられない人にとっては、
びっくりするほど人の話を聞くことのできない人がいることに対して、本気で宇宙人を見るような目を向けるようなことになったりもする。
意識しない日常的動作ながら、案外と個人差がすごーく出てくる事柄のように思えますね。
さて、中には記憶力がよく、言われたことが何気ないニュースの言葉などが、ずっと残って忘れられない人もいるのですよね。
身を入れて聞こうと考えていなくても、自然と聞く体制になってしまう人もいます。
これは聞き上手な才能だと思います。
とはいえ、本人がそれを望んでやっていればいいけれど、
自分もいっぱいいっぱいなのに、それ以上他人の話まで聞き入れるのはなかなかしんどいものがある。
そもそも親のうるさいお小言とか、聞き流してしまいたいことだってある!
ならば、どうやって聞き流していくか。意識的にやってできるのか。今回はそんなお話です。
対策
「気」のせい
相手の話、言ってることは全て気のせいです。
いきなりですが、よくよく考えてみると、価値観って事実ではないので証明しようがないものです。根拠がなく、観念であり、つまり気のせいである。
いいことを言っていようが、あの人がどう見えるだとか、そういうことも全部主観であり、つまり気のせいです。
そういうことにしちゃう考え方。
ニュースの話であっても、それはまるで事実であるかのようではありますが、
今の時代となっては100%事実を思って見ている者は減っていることでしょうし、
本当のことなのかどうかをこの目で見て確かめて証明できない以上、報道だって全部気のせいです。
そんな気のせいの話のためなんかに、意識や関心を持っていかれてしまうのか?
という話ですね。
所詮他人の世界のルール
相手にとってどんなに正しいことであろうと、
道徳的に立派なことであろうとも、
社会的に成功していようとも、
所詮は他人の世界のルールです。よその世界の法律の話です。
物語の世界だったら、トンチキなルールの国のお話のことを、そんなバカなと思いながら楽しめる。
けれど、隣人や家族や友達などが話している内容に対してはそうだとは思えない。
自分が存在している現実世界や社会などと、地続きだって思っちゃうからなのかもしれません。
でも「見ている世界が違う」という観点で言えば、相手は違う世界のお話をしているなということにもなり得る。
ただただ、話の上で、その人の頭の中での出来事を口に出している。
良くも悪くも主観で歪められたフィルターがかかりまくっている。
その正しさや美しさは、所詮他人の世界のルールに過ぎないのです。
立派なんかじゃない
結局のところ、他人のルールということは、自分のものさしとは関係ない。
なので、話の内容がすごそうであれ、深刻そうであれ、全然立派でもなんでもないのです。
なんだか相手を眩しく、SNSなどを見て羨ましく思いがちなのかもしれませんが、そうでもない。
そもそも、他者と会話する際に、自分はこれがすごいんだぞという言い回しになる方は一定数自然にいる。
そして、そういうのを聴き逃せない人にとっては、なんだか重いものを感じてしまうわけです。
所詮他人のものさしのことなので、別に立派ではないです。
もちろんこんなことを相手に言う必要だってない。
各々が何を思ったって自由ということです。
自分にはいつだって選ぶ自由がある
聞こえてくる話というものは、基本的に選べないって思いがちです。
耳を塞いでも音が聞こえてきたり、メンタル強い人は耳塞いでいようがイヤホンで音楽聞いていようがお構いなくしゃべってきます。メンタルが強い。
特に、街中を歩いていて急に怒鳴り声が聞こえたりする時。本当にノーガードで入ってきてしまう。
苦手な人にとっては、ドキッとしてしまって嫌な気分になってしまったりする。
ある本の言い回しにもありましたが、気に入らないことを言われたからといってその都度暗殺者を雇って口封じをするわけにはいかないのです。
そういったこともあって、相手の話すことは選べないと思いがちになってきます。
でも、たまたま耳に入ってきた話に対し、「自分にとっての価値」というものは自分で選ぶことができます。
聞こえてきてしまったとして、それを自分の中で残しておくかどうか。
それを選ぶ自由は間違いなく自分の中にあります。
なんとなくざわざわして気になる、全然いいことじゃないのに嫌な気分になって残ってしまう。
残った記憶って自分ではどうすることもできないと思って困っていたりするのかもしれませんが、心底どうでもいいことだったなら、いずれ忘れてしまえることでもあります。
そのため、どうでもよさに気づくのもひとつの手だと思うのです。
聞いてくれていればいい=内容理解や意見は不要
そもそも話を聞く・喋る時って、実のところ聞いてくれさえすればよくて、アドバイスを必要としていないということも結構ありますね。
男性・女性の会話質問あるあるみたいな話ですが、男性は解決を、女性は共感をなんて言う話があります。
当然性別に限らず、聞いてくれればいいというのはあるわけです。
むしろ聞いているだけで、自然と喋っている本人が答えを見出せる場合だってあります。
本当に聞いてくれている安心感と姿勢が感じられればいいわけです。
極端な話、内容を理解している必要はない。覚えている必要だってない。
その場で聞いてくれているんだなという相槌とがあればいいと考えることもできます。
おわりに
頭に残ってしまう記憶力の良さがある方は、是非に「自分すごい!」と褒めていっていい。
その上で、いらないものを流していくコツを身につけていけば、より快適に過ごせるようになっていきますよ。