【The Sexy Brutale(セクシーブルテイル)】ゲーム感想

ゲーム

ゲームの概要

1日が繰り返される館の中で時間を巻き戻しながら殺人事件を阻止するミステリーパズルゲーム。
豪華なカジノ、怪しげな仮面舞踏会といった独特の雰囲気ある世界観が魅力です。

早い段階で現実にはいないようなあれそれが出てくるので、現実寄りの本格ミステリーにこだわる人より、ちょっと不思議なものも物語や謎解きの一環として見れる人に向いています。
そもそも「時間を巻き戻す」ことができるゲームなので!

タイトルの「セクシーブルテイル」はカジノの名前であり、そういう感じではないです。
館の中で多くの死を見ることになりますが、人形のようにデフォルメされたキャラクターなので、あまりグロさを感じずにプレイできると思います。

ここがいいなと思ったところ

チュートリアルが丁寧

チュートリアルがとても丁寧です。
外国のゲームなので翻訳がちょっと怪しい部分もあるのですが、チュートリアルが丁寧なので操作や新しく覚えたスキルはのことはちゃんと理解しながらプレイできます。

時間を巻き戻して間接的に殺人を防ぐシステム

時間を巻き戻すことで1日(土曜日の午後から12時間)を何度も繰り返し見ることになります。
1日は大体10分以内、途中で初めに戻したり、4時と8時にスキップも可能なので快適に探索を進められます。

1日を繰り返すことにゲーム的なペナルティはありません。
物品は引き継げませんが、情報は引き継げる。
館の各所にある時計をリスタート位置に設定可能。
これにより、情報がそろってくると被害者を助けるための動きにも余裕が出てきます。
必ずしも最短で行動することを求められるような場所はない印象だったので、制限時間が決まっているとさほど急かされずにプレイすることができます。

被害者のゲストや加害者の使用人たちの動きや、館にあるものをよく見て、解決策を見出していくのが面白いです。

焦らずじっくりプレイできる

クリアまで7時間、フルコンプまで8時間。
収集要素で攻略情報を少し見てますので、大体10時間くらいでしょうか。

1日のループや事件もそこまで長くないので、区切りをつけてのプレイもしやすいです。
もちろん、先が気になって一気にプレイもできちゃいますね。

物語を進めるとゲストへの印象が変わる

チュートリアルと共にプレイすることになる最初の事件。
被害者は金庫を漁りなどをしていて、こいつはゲストを装ったコソ泥か?? と感じたりも。
彼を救えば、そんなことはなかったと知ることができます。
そのあたりの印象の変化がうまいなと感じました。

この後も先に進むにつれて知らなかった見え方があったり、
物語の進行によって新たなスキルを得ることで以前の場所に戻っても新しい情報が得られるのが面白いところです。

芸術的な館のグラフィックと音楽

カジノは非常にお金のかかった豪奢な館。
廊下ひとつとっても豪華であり、全部違う。

窓の光の射し込みが美しく、数々の美術品やオブジェを鑑賞するだけでも楽しい。
音楽も耳に心地よいものが多く、そして時間経過によって変わる音色が意味深いです。

収集要素

トロフィー、実績解除に関わる収集要素がいくつかあります。
そんなに難しくなく、ゲーム進行による取り逃しはないのでご安心を。

【招待状】
ゲストのプロフィールがメニュー画面から見れるようになります。
大体の場合は本人が所持しているので、死体から回収することに。
一部、べつの場所に隠されているものもあります。
【パンフレット】
地図などのメニュー画面から閲覧できる、館各所の解説が読めるように。
場所への到着、特定のトランプ入手や、終盤得られるある能力から入手可能。
【トランプ】
全部で52枚。別のEDが見れるようになります。
できれば本編終盤以降に見たいアナザーEDのような位置づけ。
52枚揃えて特定の場所でアクションする必要があるので、本編から分岐してしまうことはないのでご安心を。
基本的にマークがついている場所を調べていれば集まります。
トランプは普通にプレイしていて何枚か足りなくなりがち。
ちなみに私の最後の1枚は、[暖炉の燃やされる前に回収するトランプでした]

ダウンロード

PS4, Nintendo Switch版、Steamで配信中。

The Sexy Brutale on Steam
The Sexy Brutale — a never-ending masked ball featuring intrigue, murder and the (quite possibly) occult! Relive the same mysterious day where the guests at the...

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ネタバレ有:クリア後感想

ここからクリア後のネタバレを含む感想になってきます。

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【音がとても印象的だった】

ゲストに起きるイベントに合わせて変化していくBGMもさることながら、
決まった時間にどこかで誰かが死んだ音が聞こえるのがすごく印象的でした。

特にクリアしてわかるところとして、早い時間帯に聞こえるガラスの割れる音。
該当する歌姫はもっと遅い時間帯だったから、プレイ中気にはなっていましたが…。
中庭に行けるようになってから、その時間帯で待機すると落ちてくるのが目撃できるんですよね。
こういう、早い時期から既に事が起きてたのを後に知れるのはミステリー系で面白く感じる部分です。


【各事件の感想と攻略のスムーズさ】

1.実質チュートリアル。ゲームパッドで聴くボタンがわからなくてちょっと苦戦した。
2.いきなりあんな大きいのが出てきてビックリするの回。連動して助けるの面白かったですね。あとモニターとカメラどっちからONにしてもいいのでそのあたりの手順が縛られてないのもいいと思ったところです。
3.3,4番目は割とスムーズに進んだ回。招待状探しでウロウロしたところでもある。
4.解決後で歌が変わるのが大変よかった回。
5.正直結構好きなところ。軽快な音楽と仕掛けの悪趣味さよ…。謎解きとしてはライター持ってたことをすっかり忘れていたのでやたら時間がかかってしまったが、ここはうまくすればスムーズにクリアできる場所かもしれない。
6.探索場所が一気に広くなる回。リスタート位置設定のシステム上いつかこうなると思っていた。情報は周回で持ち越せるのが生きてくるところですね。
7.事件じゃないけど探索回として。一気に印象が変わってくるところ。人形のセリフ全部聴いてみたくなるよね。
8.戻ってきた探索回。最初から情報が出てたというのがだんだんわかってくるのが楽しい。このゲームは近づくとスキル使用表示出るのであまり迷わなくてよかった。
9.最後の救済。数回手間取りました…。


【幽霊はいっぱいいるけど、ゲストの魂は囚われているのか?】

中盤過ぎると普通に幽霊とたくさん会話ができるようになって、ついつい幽霊いるじゃんという気になってしまっていたわけですが。
ゲストたちには魂があったのか? という疑問も出てきました。

個人的にはノーだと思っています。
幽霊が! 出てくるから! いるような気がしちゃうんだけども!!

本当に魂が館に囚われているなら、助かった彼らから侯爵を助ける働きかけのあるイベントがありそうなもの。
事件後侯爵自身も大きな怪我を負ったこと、忘れないために繰り返しているという点でも、あくまでゲストたちは「もういない」
「もうみんなここにはいないんだ」ということが重要だと思うので。


【ラフカディオのこと】

上の説が違うなだと思った理由として、館に魂が囚われている説なら途中からルーカスになったであろうラフカディオはどこ行ったという話だったので。
憧れていたから彼になれた。宣教師という職業もちゃんと話の中で意味があったなぁと感慨深い。

ただちょっと公式サイトのコミック読んだ感じ、あそこからどう親しくなったのかが想像できないのですが…。
あの時点でラフカディオはカジノオーナーと宣教師2つの岐路に立たされていたと思っていいのでしょうかね。

ラフカディオ自身もカジノオーナーから宣教師と変動の大きい人生を歩んでいるのでもっと色々知りたかったところはありますね。


【悪魔のいるカジノ】

館には邪悪な魚もいるし、なんなら悪魔もいました。
(公式サイトのコミック的には前オーナーの時から悪魔はいたのかもしれない)
館のループやこれほどの仕組みには悪魔の力も影響しているのでは? とは一度は考えるところですね。

悪魔は悪魔なりに侯爵のことをとても気に入って、愛していました。
そんな悪魔が館を燃やして離れていこうとすることを良しとしないように思えます。
時計職人も優れた技術のプロであり、侯爵にとってとても大きな賭けだった時限爆弾でそんな…そんなミスするか? と。

悪魔のいたずらだったりしたのかなと邪推してしまうところです。
しかし悪魔は鎖でつながれていたので、どこまでの力があったのかはちょっと分からないところですね。


【別ED】

ひとつのシーンとしてあの絵が見れたのは価値があったと思っています。
彼女にだけ話しかけられないの、とても意図的ですね。
これ、本編の選択肢で一度時間を巻き戻して、その状態で先に進むかを迷ってこのED見るのが一番感慨深いかもしれない。やっぱり進まないといけない、進むしか変化のないまま先に行けないって嫌と言うほど気づくことになるので。
エンドロールに行くためにも、壊さないといけないんだなぁ…。


【その他ちょこちょこ】

・レッドとグレイソン
元々レッドは優しい性格のようですが、グレイソンのことは命をかけてもいいほどの友達だったようで。何か理由があるのか、どのように仲良くなったのかは気になる。そのあたりは本編では語られないのですよね。

・侯爵が没入感ある舞台装置に凝っていたこともあってギミックの中での殺人が多く、思えば直接なのは最初の時計職人ぐらいでは?(最後のはちょっと別として)
自らの手で下したのは、タイマーのミスのことを少しくらい怒ってたりするのかなという邪推をしましたが、多分違うかな。

・燃えた表現がそこかしこ多いですが、段々死因にそういうのが増えてくるのも暗喩だったのかもしれませんね。

・クリア後も館の探索や、ゲストや使用人の動向見たさに起動したくなるのですが、その度に誰かがどこかで死んでいくの、クリア後の方が心に来ますね…だからシステム上は周回にペナルティはないんだ。

・非常に愛情深く、悲しさの余韻が残る、本当にいいゲームでした。遊べてよかったです。

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