アップデートの続くソーシャルゲームに惰性が生じた時、どう向き合うかの終活トーク。
愛せているうちはOK、好きならはまってよし!
でももし矛盾を抱えているならば…そんな場合のおはなしです。
ソシャゲとの長いお付き合い
はじめる時はカンタン
なんといっても基本無料、手軽にスタートできる。
ちょっと気になったから、程度でも金額としてのコストはゼロ(額面上にないところでは通信料くらい)
無料で手軽にやれるということで、入り口のハードルが低くて最初はやっぱり楽しいからどんどん進めていける。
けれどその後かけることになる時間というコストが大変嵩んでいく可能性があるのがちょっと怖いところです。
もちろん、そのゲームが大好きで、楽しい時間を過ごせているなら何の問題もないのです。
が、飽きたけど辞めずに続けていたり、納得できない部分があるけどそれでも手放せないような状態になっているなら…見直すべき時なのかなといったところです。
続けるとなんだかんだ長い
気軽にはじめてから、ちゃんと続けてもらうための仕組みをしています。意図的な中毒性ですね。
ゲームによって1日あたりのプレイ時間はまちまちですが、継続は力なり。
なんだかんだ年単位で続けることもあれば結構長い時間を使ったことになります。
また、そのゲームが好きな場合、運営への感謝の気持ちやサービス継続のために課金することもあるでしょう。
そうして投資した先には、後々熱が冷めても離れがたい気持ちになるかもしれません。
ずっと続けていたい人には向いてる
意図的にラスボスを倒してゲームを終わらせたくないタイプの人もいます。
友人にもいまして、何故そこで止めた? と疑問に思ったものでした。
「ラスボス倒したらクリアになってしまうので倒したくない」
「いつまでも遊んでいたい」
その世界を気に入って、ずっと遊んでいられる感覚でしょうか。
そういう方はソシャゲでゆっくり継続的に遊ぶのに向いているのかもしれないですね。
ソシャゲの終わり方の弱点
終わり方がすっきりしないことが多い
離れる時のユーザーの気分としては、エンディングを見て完結!
…ではなくサービス終了か、引退による離脱かになるので、あまり気持ちよい終わり方にならないケースがあるのがどうにも惜しいところです。
読書や家庭用ゲーム、映画のようにきれいな思い出で終わってくれないのがつらい。
エンディングがない
物語を楽しみたいタイプにとって物足りない部分。
ストーリー重視でしっかり書いてくれる場合、第一部、第二部といった具合に一区切りつけてくれることもあります。
一本のゲームをクリアした時のカタルシスが感じられないのが素直に言って物足りない。
飽きはいつか来るもの
しくみとして周回要素が強いので、同じ作業には飽きてきます。
飽きない工夫はなされていますが、それでも飽きるのは人間の自然な反応です。
でも惰性で続けてしまう…スタミナやログボがもったいない気がする…。
ソシャゲコンテンツは運営と作品を切り離しにくい
作品そのものを純粋に楽しみたいタイプにとってここが非常に面倒なところです。
作品自体を好んでも、運営との相性の問題が出てくる時点で心が分かれてしまうもの。
運営への失望がそのまま離れにつながる。
場合によっては好きだった気持ちを汚されたような気分になるかもしれません。
意見を書いて伝えること自体はできるけれど、運営の中の人も人間。
運営側の売上を出す必要がある以上、方針もあるので、100%他者に期待することはできないもの。
ソシャゲは継続的にアップデートされるコンテンツなので、買い切りのひとつで完結したゲームより気になってしまうポイントです。
SNSでの愚痴について
SNSではうっかりゲーム名検索などをすると、時々ソウルジェムが濁ってしまった方を見かけることがあります。
熱意を傾けていただろうに、呪いに変わってしまったのだと思えば吐き出したい気持ちもわからないでもない。
SNSでそのソシャゲを好きな人同士で繋がっている場合は特に発言に困ることがあるかもしれません。
正解はない。傷つけたいわけじゃないけど傷ついてしまうような…。
なんとなく同調圧力の空気があったり、元々日本人は和を重んじるので不満をのみこみ言えないこともしばしば。
でも制作者側がSNSをまったく見ていないとは限らないので、これでOKだということになっちゃうのはそれはそれで困るという気持ちもある。いつか別の形で呪いに変わるかもしれない。
対処法
自分好みではなかったという、尺度を一個人の好みに持ってきて感想を言う形。やわらかい言葉で表現する。
「これはすばらしい作品だったかもしれないけど、私向けではなかったね」の意ですね。
ご意見箱への投書はした方がよいですね。直接意見が伝わり改善につながる方法です。
不満の裏には改善点があるとも捉えられるので、思いつくなら具体的な改善点リストアップが望ましいところ。
特にご意見メールは、相手が人間だと思ったうえで書く。ちゃんと中の人はいる。
ついでに言えばとりまとめでご意見を読む人と方針を決めてる人は大体別なので、刺す気持ちはどうせフィルタリングされてしまうと思っておいた方がよい。
…ですが、お気持ちしたいというところまで来てしまっているなら。
推奨も否定もしないけど、そこまで書いちゃう人がいるのだという事実は伝わるのではないかと思います。
心地よい終わりを求めるならば?
自分の感じるワクワクや飽きに気づく
気持ちの鮮度を重視する方法。
飽きたと感じたらその時点で一端離れてみることを考える。
プレイ自体に工夫できる人は自ずと縛りを設けたり、編成を変えたりと遊びの幅を増やして長くプレイできるのでしょうが、惰性でやってしまうと感じているタイプの方は一端自分がどう感じているかを見つめてみてもよさそうです。
どこまでやるか(終わりを)決めておく
用意されたエンディング以外での区切りを定めること。
私は時々終わりを定めて遊ぶことがあります。
好きなキャラを育てきったらでもいいし、ここまでクリアできたらでもいい。
インフレにはついていかない。義務感で続けたり、サ終まで待たない。
アップデートで上限や追加コンテンツが増えていくので、自発的に到達点を決めるのもアリです。
単発の丁寧に作られたいい作品に触れる
個人的には、これが一番自然に気持ちよくソシャゲ離れできた方法でした。
これまで遊んできたものへの愛着を否定しなくていい。
その上で、もっと質のいいものを取り入れていくことを選ぶ方法です。
言ってしまえばゲーム作品という同じジャンルで比べてしまうことで、有限の時間からよりいい方を選ぶ。
昔の家庭用ゲームは、目標を達成した経験や印象的なシーンなどがとてもよい思い出として記憶に残っている。これらは自分で進めた故の盛り上がりや到達点であって、それらはあまりソシャゲでは味わえない場合があるのを改めて感じたところです。
また、人によってはこれ言ってしまうと終了ワードかもしれませんが。
ソシャゲへのガチャ課金額と、買い切りソフトや本、映画などの金額で得た感情や経験を比べてしまうと…。
もちろん、どちらを好むか、どうお金を使っていくかは人それぞれであります。
どうせなら、好きだったり、気持ちよかったりする使い方をしていきたいところです。
バッサリ辞めたほうがスッキリ離れやすい
ログボだけもらう、とゆるやかに残しておくよりも、アンインストールしてしまう方がスッキリと終わりにできる可能性が高いです。
タバコなどでも、本数を減らすよりも一気に断った方が辞めやすい。
爆死をきっかけに止める方は、図らずともこれができていることになりますね。
私もこれはもういいなとソシャゲを辞める時は一切ログインしないようにしていますが、この方がログボ勢になるよりすんなり離れやすいなという実感があります。
おわりに
ソシャゲはいつ辞めるか、どんな気持ちでどうしたらいいか、作品は好きだけど運営が信じられない…といった、自分自身で矛盾を抱えた気持ちになってしまうのが難儀なところだと感じます。
買い切り型のコンテンツと比較する話もしましたが、ソシャゲのアップデートするという特性は遊びやすく、現代の人に合った進化をするということでもあります。
これらの問題すら踏まえて、気持ちよく遊べるコンテンツが増えるようになる可能性もあるかもしれません。
いろいろ書きましたが、楽しい気持ちになるのは健康にもいいですし、好きで熱量のあるうちは思う存分楽しんで!
その後気持ちが変わる時が来て、付き合い方を変えるにしても、できるだけ長くいい気分で過ごす時間が長いといいなと思っています。