取り掛かるのが遅かったり、なかなか進まない。最初の一歩がどうしても重い。そういう悩みを時に抱く方は少なくないと思います。
根性や気合を出さずとも、ちょっとした下準備でカバーできる部分というのもある。なのでまずは軽くできることを知ってみることから、今回はそんなコツの話です。
動き出す最初が一番腰が重い
そもそも、取りかかる一番最初こそ、最もエネルギーを使うものです。
飛行機も飛び立つ時に一番燃料を使い、体が椅子から立ち上がる時だってそう。
逆に、走り出してさえしまえば、後は続けて身体が慣性で動いてくれる。
なので、ある程度「最初は腰が重いのはもう仕方がない」と思うこと。
できなかった自分を責めないためですね。
罪悪感や自分に対する自信のなさから、更に重さを生み出してしまう部分はきっとあると思うから。
ファイルだけ用意する
では具体的にどうやって踏み出せばいいか。
その最初の一歩をより簡単なことにする。
できれば、もう当たり前にできるような作業レベルの事にしてしまう。
例えば、キャンパスに向かって絵を描く。
その一歩が重い時は、「キャンパスを用意することだけ」をやる。
絵筆を使わなくていい。白いままでいい。
レポートや資料を用意するのであれば、記入するファイルだけ用意する。
「新規作成・名前を付けて保存」するだけ。
資料だけ、フォルダだけ、新規作成・名前を付けて保存だけ。
そうすることで、最初の一歩を軽くする。
それをやりはじめるよと、中身を入れるための箱を用意するイメージです。
テストのマス目の問題もそうですが、人は空きがあれば埋めたくなる心理があります。
あとは何も考えずに書くだけの準備ができると、より手をつけやすくなります。
頭の中でだけの「あれやらなきゃ」からの脱却になる
ファイルを作ることで、目の前にファイルが存在している状態になり、タスクとしても具体的になります。
これは頭の中だけで「アレをやらなきゃ」と思っている状態からの脱却になる。
一旦、頭から出すという意味もあります。
今すぐ手をつけられればそれに越したことはないけれど、もし後でやるのであれば、一旦頭の中のからそのタスクを出して、そして軽くなった状態でまた取りかかれはいい。
おわりに
やる気というものはそもそも存在せず、ただ動けは逆にやる気が出るという学説もあります。
最初の一歩をできるだけ簡単にしてしまえば、後はそれこそ未来の自分が動きの慣性に合わせて作ってくれます。
やること自体は非常にカンタンで、「えー、こんなこと?」と思うかもしれませんが、私自身はこのやり方で制作面でかなりスムーズに枚数積み重ねられるようになった実感があります。
時に未来任せは先延ばしではなく、逆にその方が効率が良かったりもする。
あまり後ろめたいと罪悪感を抱かずに進めていきたいですね。