ネガティブ思考を食い止めるには行動と結び付けること

ココロのコツ

どんな自己啓発本やコツでも言われていて、何より本人も考えるであろう「ネガティブな思考を止めたい」
ついつい否定的なことを考えてしまう。
「でも、だって、だけど」…そういう言葉が浮かんでしまう。

やめたいと思う人はきっと多いのではないかと思います。
では実際どうやれば、否定的な考えを食い止めることができるのか。今回はそのコツの話です。

思考は流れゆくもの

何回繰り返したかなんて覚えてない、数えてない

そもそもやめようと思っても止められないのはなぜか。
思考というものは自動で、勝手に浮かんできて勝手に流れていくものだからです。

1日の間には同じ思考を数多く繰り返していると言われている。 
とはいえ実際何回繰り返したかなんて覚えているはずもなく…。
あと単純にそんなこと数えるのに時間を使うのももったいないこと。
数えようと意識している間は、逆にネガティブワードも自然に浮かぶ状態じゃなくなっているような気もしますね。

元々思っていてもカンタンに変えられないもの

自動で勝手に流れていくものなのならば、元々は簡単に変えられるようなものではない。

思っただけでは風や雲をつかむようなもの。
だからまず思っていても改善することはなかなか難しいことなのだと理解して、できない自分に落ち込むのをまずはやめたいところです。

難しいことなんだと理解することで、落ち込むのをやめる第一歩としたいですね。

自責がよくない理由

浮かんで1回目、反省して2回目

ネガティブ思考だったと気づいて、直そうと思うところまではいいのですが、相手は思考なので勝手に浮かんでくるもの。
実際に変えることができるまでは、ちょっと自分をいじめるような心地悪さが残ります。

ネガティブ思考が浮かんだ段階で1回目。
「あーこれは良くなかった」と反省して2回目。

そう思えば、ちょっと心身の影響としてはあまり良くないような気がします。
何も考えずに愚痴をどんどん吐き出してしまえる人よりも、真面目に反省してしまう人の方が落ち込んでしまうのもわかるような気がしますね。

頭で反省しただけでは自罰しただけで終わってしまう

この頭で反省しただけでは自分をいじめただけで終わってしまうというのが、ネガティブ思考改善の上での罠だと本当に思います。
思っただけでは対処と改善できないというところがネックなんですね。

ネガティブが浮かんだ時のセット行動を決める

では、実際どうやってネガティブ思考を止めていくか。

行動に結びつけるのが最善です。

例えば、浮かんでくる雲を眺めているだけでは、どんな形だったか覚えていないもの。
けれど、その雲がアイスクリームの形、うさぎの形だと名前を付けたり、イメージを関連付けることでどんな雲だったかを覚えていられるようになると思います。
なので、実体のないものには何かを結びつけて関連付けをしない限り、改善したり、実態をつかんだりすることはなかなかできない。

ただ、ここでネガティブなイメージが浮かんだら膝を叩くとしても、ただ膝が叩いた膝が痛くなるだけ。
なので、セットの行動は自分にとって良い影響のある行動にするのが望ましいでしょう。

捨てるイメージをする(クリーニング)

ネガティブな言葉を自分が考えたり、見てしまった時には
その場でネガティブなものをゴミ箱に捨てるイメージをする。

想像するだけでOK、特に何か喋ったりする必要もないので、日常的に自然に行えてやりやすい方法です。

捨てる時のイメージの仕方はゴミ箱にポイしてもいいし、
爆発させてもいいし、
透明になって消えていくイメージでもいい。

案外この捨てるイメージは、目を閉じて何か捨てた後に再度目を開くと、前よりももっと視界がクリアになっているというメリットがあります。
この実感を得られると、すごくすっきりしてるんだなという体感にもなるのでおすすめです。

別の言い回しで上書きしてみる(ユーモアup)

別の言い回しで上書きする方法もアリです。

アファメーションなど、ポジティブな言葉に言い換える方法もあるかもしれませんが、単純に「ありがとう」などの一言であれば、これは問題ないと思います。

ただ、自分が嫌な気分もしたのにそれは良かったんだというような、嘘になるようなポジティブに置き換えた場合。
自分の本心に嘘をついた心地悪いものが残ることになると思いますので、そういう方法ではない方がいい。

そこで、褒めちぎるという手もあります。
別の言い回しを使って、ネガティブな言葉や陰口など相手を貶めるような言葉じゃなくて、あの手この手で工夫をして褒めちぎるという手です。

2chなど匿名掲示板は見ないのですが「クソゲーをあえて褒めちぎるスレ」のような場もありまして。
どうしようもない部分に対する苛立ちや虚無感、抱いた感想は素直にどうにかこうにか言い回しで褒めちぎっていくユーモアがある。
書く人によって、褒めちぎりの方向性次第ではまだ貶める部分が強いものもあったりはするのですが、良くなかった部分は正しく伝わりつつも、嫌な気分にならず、いっそ逆にやってみたくなるパッションすらある。
そういうエンターテイメント性があります。

もちろんこれは相手に直接言うのではなくて、自分の頭の中でだけでオッケーです!
相手に言っちゃうとそれは嫌味ということになってしまう。

別の言い回しをする褒めちぎりの場合は、非常にユーモアな語彙力が鍛えられていきます。
また、これを繰り返すことで何か嫌なことを言われたり起きたりしても、それを自分の頭の中で瞬時に面白い言い回し変えて表現することができるので、ちょっとクスッと笑えてしまったりします。

そんなところまで来てしまえばもう、ネガティブに負けない受け取り方や対処の仕方を会得してるようなものですね!
相手を傷つけることのない形での笑いは健康に良いしとても強いのである。

おわりに

ともかく、ネガティブ思考という実体のないものを変えようとすることは、工夫なしには本当に難しいことだと思っています。

この行動に結びつけて実際にクリアにしていくというコツ。
思考というものがいかに流れぱなしになっていて、それを意図的に変えていくのがどれほど難しいか。
また、その実態をつかめた感覚がしたのは、実際に行動に結びつけてクリアにしていくというコツを実践して、その効果を感じはじめた頃の話でした。

「ネガティブ思考はよくない」と誰もが思っている。改善したいとも。
思っているからこそ、具体的な術を持たないまま自分自身をあまり虐めすぎないように。

浮かんじゃうものは仕方ない。仕方ない上でポイしちゃえばいい。
それぐらい気楽な気持ちで受け取って、軽くなる心を感じていけたらいいと思います。


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