小さな遊び・春を探してみる

小さな遊び

春は桜ばかりではない

暖かくなると春だなぁと思う。
日本人は桜が好きだとよく言われるけれど、入学式であったり、何かと印象的で大事な節目の時期に咲いているのが目について、春といえば桜のイメージは強いのかもしれません。
桜以外の他にも目を向けてみると、沢山の花が色とりどりに咲くのが春でもあります。
今回はそんな春探しをしてみる遊びもよいのではないかというお話です。

意識しないと目に入ってこない

そんなことわざわざ言われなくてもという話かもしれませんが、なぜわざわざ書いたのかといえば、意識しないと案外と目に入ってこないものだからですね。

桜は目につくけれど、他の花どんなのがあるだろうか。
案外とご近所で咲いている小さな花壇にもたくさん春の息吹がある。

少し話は変わりますが、意識したものが目につくようになってくるという話はあります。
・新しく赤い車が欲しいなあと思った時に、そう思う前よりたくさんの赤い車が目につくようになってくる。
・子供が生まれるとなると、子供連れのお母さんや妊婦さん、赤ちゃん連れなどを見かけるようになってくる。

たくさん目につくようになった後からだと信じがたい話ではありますが、元々意識していない時も同じぐらい存在していたということになります。
自分がそちらに意識を向けたから、目につくようになる。
五感で感じ取るあらゆる多くの情報をすべて一気に受け取っていたら疲れてしまうので、人は自然とある程度絞って情報が入るようになっている。

特に春の花や植物なんて、自発的には動かないものなので、普段意識して見ていないということになるわけです。

春探しのいいところ

そんな春探しをして遊んでみる、いいことは何か?

・お金がかからないちょっとした幸せ
・童心に帰る気持ちになれる
・誰にも迷惑をかけず自分ひとりでがワクワクする
・ちょっと楽しい
・気が向いたら、それを誰かに伝えることもできる

どうせ話すなら、暗い話題のニュースよりも、
「なんか近所の花壇のパンジーが5色以上もあってカラフルでさ、こんなにパンジーっていろんな種類があったんだなー」
なんていう話題の方がちょっと素敵で楽しい感じがします。

暗いニュースに関して。
それがどこかの事実なんだとしても、届けられた側のテンションが下がってしまうのであれば、悪いニュースを伝達した自分も届けている片棒を担いでいることになります。
だったらそんな話をするよりも、まだ素朴な花の話でもしていた方がいい。
そういう考え方もできます。

花が素敵であると見てあげることは、咲いている花自体にもちょっとしたプレゼントになるような気がします。
実際に声をかけなくてもいいけれど、心の中で「綺麗に咲いてるね」と褒めてあげたりする。

また、もし誰かが育てている花であったり、整えられた街路樹などのそこを管理している誰かがいるのであれば、そういう人たちに対してちょっとしたありがとうの気持ちを抱くこともできる。
特別感謝深い人になれというわけではなく、なんとなーくでも、自分が心地よくそう思えるようになるのは素敵かなと思います。

ちなみに花で限らず、注目してみるものは何でもお好きなもので良いのですが、具体的な品種などあまり花に詳しくない人でもパンジー・チューリップぐらいはわかる。
あるいは花の名前がわからなくても、じゃあ今回は赤い花を探そうとそういう風に探すこともできる。
「今日の散歩は赤い花探しゲームとする!」といった具合。

興味が持てたら、その後にあの花は何という名前だったかと調べてもいいし、今日見た中では水色のフリフリしてたあれが好きだな~と思ってもいい。
何気なく歩きながら、ついでにそういう穏やかな時間を過ごすことができる。

おわりに

誰にも迷惑がかからない。コストもかからない。もちろん誰かに伝えてもいいけど、誰にも伝える必要もない。
そんな風に気軽にできる遊びが季節探しです。



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