飽きるまで付きあったら次に進めるようになる

ココロのコツ

「飽きっぽい」は悪い意味で使われがち

「飽きる」という言葉は悪い意味で使われることが多いように感じます。

「飽き」の理由自体はさまざまでしょうが、言葉の裏側には「これでいいのだろうか」という消化不良な葛藤が見えることがあります。

・続かない
・すぐ嫌になってしまう
・何か熱中して取り組めるものがあるんじゃないか…

しかし、本当に飽きるのは悪いことばかりなのでしょうか?

飽きる方が自然。いつかは飽きが来る

ちょっと食べ物で例えてみます。

もし同じ食べ物をずっと食べていれば栄養が偏り、時にはアレルギーになってしまう。
食べ物じゃなくても、見て、経験している物事は身体に取り入れているのと同じこと。

花粉症が身体に入り込んだ花粉が一定量を超えて発症するように、ある程度のラインを超えたらもう「おなか一杯」=「飽きた」になるのは自然な反応と言えます。

自分の状態も変わる

その時の自分のコンディションによる変化もあるでしょう。

サッパリ魚が食べたい日もあれば、ガッツリ肉が食べたい日もある。
その時その時に応じて身体が摂取したい栄養は異なっていて、前はおいしくなかったものが、今は食べれるようになることもある。

前にやってみた時はすぐ飽きてしまったことも、また取り組んでみたら以前よりずっと楽しくのめり込めることもある。

飽きてしまったことに対して、今はその時ではなかったと捉えることもできる。
あまり罪悪感を抱いて自分を責めるようにならない方がいいですね。

飽きが来たら次のステップのサイン

同じままではいられないのがむしろ自然な反応だとして、飽きが来たなら次のステージに進む時が来たと捉えることもできます。
もう十分味わって経験したから次に進める!

自分の身体と心が自然に求めていることを好意的に受け止めれば、飽き症は次なる成長へのステップになってくれます。

やめようと思ってもやめられないなら、逆に飽きるまでのめり込んでみる

この考え方は悪習慣を断ち切る方法のひとつにもなります。

・惰性で同じところばかり見てしまっているネットサーフィン
・段々面白さを感じなくなってきたけどログインは続けているゲーム
・ついつい食べてしまう夜食、甘いもの、お酒

心と体が「もう充分だー」「これ以上はいらないー!」と訴えるまで思いっきり取り組んでしまう。あるいはキリがいいところを見出せるなら、そこまで一気にやってやるのもアリですね。

そうするとやめよう、やめようと頭で思っていても、実際にやめられずにずるずる負担がかかっていた物事をスルッと手放せたりします。

ただアルコール中毒や糖尿病などを引き起こしてはよろしくないので、飲食物などの過剰摂取はほどほどに。
何よりも身体を大事にしてくださいね。

続けたいならちょっと工夫を

「飽き」のサインは手放すばかりが答えではないこともあります。

この仕事を続けていきたい、まだ付き合っていきたいと思うのなら、新鮮な気持ちを取り戻すため新しいものを取り入れたり、工夫したりするのがいい刺激になります。
気分転換と呼ばれる行為がいい働きをしてくれる時期かもしれませんね。

ちょっとでもいいので新しい変化を取り入れようとすれば、より吸収力を高めて充実した気持ちで仕事や趣味に取り組めるようになるでしょう。

飽きを変化のバロメーターとして利用しよう

こうして見てみると、「飽き」はなかなかに役立つサインです。

飽きたと感じることは、自分の意志で決めたことではなく、自然と浮かび上がった反応。
ただどう対処するかを決めていくことで、よりワクワクした時間と経験を得られるきっかけになってくれるいいヤツです。

自然反応には気に病む必要なんてない。
「飽きた!」と感じても「よし次が来た!」と先の展望を楽しんでみてくださいね。

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